木材豆知識
プロ向けの樹種ではヒノキ、ベイヒバ、セランガンバツなどですかね。
DIY向けにオススメなのは杉です。
杉は柔らかい樹種ですが、意外と水に強いです。
昔から潮風が当たる地域の家には杉の外壁板が使われてきたことでもわかります。
地域によっては土台に杉を使用することもあります。
加工しやすく価格も安い杉は、DIYによるウッドデッキにもってこいだと思います。
木材には樹種(木の種類)とは別に等級という区分があります。
大まかに言うと、節の有無や乾燥の具合で分けられています。
例えば和室の見える柱には通常「無地・無節」と呼ばれる節の無い柱が使われます。
節の無いものほど価格は高くなります。
ホームセンターなどでよく見かける2×4材(ツー・バイ・フォーと読む)は北米の木です。日本の住宅に2×4工法が持ち込まれてから流通するようになりました。
規格寸法も日本とは異なり、厚みと幅はインチ、長さはフィートの単位になっています。
2×4材の樹種はSPFと呼ばれ、S:スプルース・P:パイン・F:ファーの頭文字を取った総称となっています。SPFはどれも白っぽい木で、節も白く目立ちにくいという特徴があります。また、輸入時にはモルダー加工が施され、木材の表面がある程度整っていて扱いやすい商品です。
2×4材の長所としては
- 柔らかい木なのでDIYでも加工しやすい。
- 表面を粗削りしていて角も面取りしているので扱いやすい。
- 白木なので素人でも色が着けやすい。
短所としては
- 水に弱く濡らすとカビが出たり腐りやすい。
- シロアリによる食害を受けやすい。
- 節が多く、傷や割れが有ることも多い。ヴィンテージ加工には向くが、高級感のある仕上がりにはなりにくい。
パインとは欧米の松の木です。
松の仲間は多く、レッドパイン、サザンイエローパイン、ポンデロッサパインなど数えきれないほどの品種があります。
パインの木とパイナップルの接点は…
パイナップル=パインアップル=松のリンゴ?
パイナップルって見た目が松ぼっくりソックリでしょ?
それで「パインの果実」パインアップル、パイナップルと呼ばれるようになったそうです。
薪には広葉樹が使われます。
いくつか理由がありますが、堅い木の方が火持ちがよく長時間薪が持ちます。
一般的に針葉樹より広葉樹の方が堅いです。
また、針葉樹は油分が多く燃やすとススが発生しやすいです。
ススが多いと煙突の内側がベトベトになり不具合が起こりやすくなります。
杉や桧や松など建築材料としてよく使われる入手の容易な木はほとんどが針葉樹ですので薪ストーブの燃料には向きません。
薪としてよく使われる木には、クヌギやカシ、シイノキなどの雑木があります。
広葉樹ならまず問題ないと思います。